Seedream 5.0 Lite vs Nano Banana 2:同じ価格で 2K 対 1K、プロンプト通りに描くのはどちらか
公開 2026-08-23 · 計測日 2026-08-23
私たちはマルチモデルの生成サービスを運営しているので、利用者が作った画像1枚ごとの請求は自分たちで支払っています。Seedream 5.0 Lite と Nano Banana 2 は私たちの画像カタログで隣り合っていて、価格も同じ1枚9クレジットです。となれば疑問は自然に出てきます。既定のモデルはどちらにすべきか。同一のプロンプトを、利用者に提供しているのと同じルートでそれぞれに通し、結果は選別なしで下にすべて掲載しました。1プロンプトにつき1回、合計20枚、生成日は 2026-08-23 です。
要点
- **同じ価格で、ピクセルは4倍。**既定設定では Seedream 5.0 Lite が 2048×2048 を返し、Nano Banana 2 は 1024×1024 を返します。私たちのコストはどちらも1枚あたり約 $0.03(実測 $0.028 対 $0.027)で、利用者が払うのはどちらも9クレジットです。
- **プロンプトを字義通りに実行するのは Seedream。**ヒマワリの鉢を3つと頼めばきっかり3つ置き、フラットなポスターと頼めば画面いっぱいにフラットなポスターを描きました。Nano Banana 2 は鉢を6つ描き、ポスターはモックアップの額の中に収めました。
- **写真としての写実性は Nano Banana 2。**人物、商品、ストリートの3枚はどれも写真として読めます。Seedream の人物はそばかすを描き込みすぎで、イヤホンは 3D レンダリングに見えます。
- 数え上げは両方とも不合格。「ちょうど5個の青リンゴ」で、Seedream は7個、Nano Banana 2 は6個でした。4個を超える正確な個数は、どちらのモデルにも任せないでください。
- **編集は得意が分かれます。**Nano Banana 2 は構図をピクセル単位で保ち、Seedream は顔のディテールを保つ代わりにシーン全体を描き直します。
- **どちらも速くはありません。**私たちのキューを通すと、両方とも35秒から110秒の範囲に収まりました。Nano Banana 2 の方がばらつきは小さいです。
テストの条件
| Seedream 5.0 Lite | Nano Banana 2 | |
|---|---|---|
| テストしたルート | apimart、doubao-seedream-5-0-lite | kie、nano-banana-2 |
| 私たち側の実測コスト、1枚あたり | $0.028 | $0.027 |
| Vidney での価格 | 9クレジット | 9クレジット |
| 既定設定での出力 | 2048×2048 | 1024×1024 |
| 送信したアスペクト比 | 1:1 | 1:1 |
| 生成完了までの時間、10回 | 25秒から112秒、中央値61秒 | 35秒から76秒、中央値60秒 |
| 成功率 | 10回中10回 | 10回中10回 |
時間にはキューの待ち時間と、私たちの8秒間隔のポーリングが含まれています。モデルそのもののレイテンシではなく、「利用者が実際に待つ時間」として読んでください。Nano Banana 2 は上流に 2K と 4K のティアがあり価格も上がりますが、私たちが提供しているのは 1K ティアで、他は測っていません。Seedream 5.0 Lite はこのルートでは追加パラメータなしで、既定で 2K を返します。
1問ずつ見ていく
プロンプトはすべて全文を載せているので、同じ条件で再現できます。左は常に Seedream 5.0 Lite、右は常に Nano Banana 2 です。
1. 人物:写真に見えるのはどちらか
プロンプト:Close-up portrait of a woman in her 40s with freckles and silver hoop earrings, soft window light from the left, shallow depth of field, 85mm lens, natural skin texture, no retouching

Seedream は「close-up」を字義通りに守り、Nano Banana 2 は守りませんでした。それでも写実性で勝ったのは Nano Banana 2 です。肌、目、本棚のボケのどれもが 35mm のフィルム1コマのように見えます。Seedream の肌の質感は 2K だけあって良いのですが、そばかすの並びが均一すぎて、本物のそばかすはこうは生えません。
2. 文字の描画:どちらも綴りは正確
プロンプト:A vintage travel poster for Kyoto with the exact headline "KYOTO IN AUTUMN" at the top and the words "Maple Season 2026" at the bottom, flat illustration, red and gold palette

文字の描画は、かつては画像モデルの実力を分ける試験でした。もうそうではありません。どちらも全文字を正しく出しました。差が出たのは構図です。「flat illustration」は、Seedream にとってはフラットなポスターそのもの、Nano Banana 2 にとってはポスターを撮った写真でした。日本の読者なら、駅の構内に貼られる鉄道会社の京都キャンペーンのポスターが頭に浮かぶはずです。あの系統は紅葉を画面いっぱいに置いて短いコピーだけを添える余白の使い方が命で、その目で見ると、画面の端まで構図を取った Seedream の方が駅貼りポスターの文法に近く、Nano Banana 2 の額装モックは雑誌の広告ページに載せる「完成イメージ」に見えます。実際にポスターを作るなら Seedream の出力はそのまま使えます。Nano Banana 2 の方は切り抜きが必要で、切り抜いた後のポスター本体はおよそ 700px しか残りません。
3. 商品写真:写実性か、クリーンな白背景か
プロンプト:Studio product photo of a matte black wireless earbuds case, lid open, on a white seamless background, soft gradient shadow, subtle reflections on the glossy inner lid, e-commerce style

Seedream は「white seamless background」に従いました。Nano Banana 2 が出したのは買い手が信じる側の画像で、頼んでいない小さなディテール(ロゴ、充電 LED が4つ)が物体に実在感を与えています。モールに出品するならロゴはやはり消す必要があります。コンセプト画像としてなら、Nano Banana 2 の方が完成に近いです。
4. 空間の配置:「右側に鉢を3つ」
プロンプト:A red bicycle leaning against a blue wooden door, a ginger cat sitting on the doorstep to the left of the bicycle, three potted sunflowers on the right side, morning light, photorealistic

このセットの中で、プロンプトへの忠実さがいちばんはっきり出た1問です。Seedream は個数を含めて全条件を満たしました。Nano Banana 2 はシーンと空気感を捉えたうえで、ヒマワリを倍に増やしました。石畳の通りが奥へ伸びていく、絵としてはより美しい1枚でもあります。ただ、依頼主が3つと書いたときに「頼んだより美しい」は美点になりません。
5. イラスト:「whimsical」の2通りの読み方
プロンプト:Children's book illustration of a fox reading a book under a large mushroom in the rain, watercolor texture, soft pastel palette, whimsical

ここに勝者はなく、好みの差があるだけです。Seedream 版は「soft pastel palette」に近く、文字を置く余白も残していて、絵本の見開きにはそれが要ります。Nano Banana 2 版は、同じ面積に詰め込まれた物語の量で勝ります。どちらも破綻はなく、折れた前足も溶けた文字もありません。
6. 数え上げ:両モデルとも失敗
プロンプト:Exactly five green apples and two yellow pears arranged on a wooden table, overhead shot, one apple has a bite taken out, a folded linen napkin in the corner

頼んだのは5個でした。どちらも届きませんでした。それ以外の条件は全部当たっています。真上からのアングル、洋ナシ2個、かじられたリンゴ1個、隅のリネンのナプキン。教訓は、これまで測ったどの画像モデルとも同じです。4個を超える正確な個数はコイントスで、候補を複数生成して選ぶか、合成する前提で計画してください。
7. シネマティック:2種類のドラマ
プロンプト:Cinematic wide shot of a lone lighthouse on a cliff during a thunderstorm at night, lightning illuminating the waves, anamorphic lens flare, film grain

どちらも額に入れて飾れる出来です。Seedream は映画のスチール、Nano Banana 2 は高価なストックフォトとして読めます。プロンプトの中で「anamorphic lens flare」がいちばん大事な部分なら、それを真面目に受け取ったのは Seedream です。
8. ストリートのエディトリアル:主役は誰か
プロンプト:Fashion editorial photo of a man in an oversized beige trench coat crossing a zebra crossing in Tokyo at dusk, neon signs reflected in wet asphalt, slight motion blur on a passing taxi

「fashion editorial」は人物が主役であることを含意していて、Nano Banana 2 はそれを理解しました。Seedream が作ったのは、たまたまコートの男性が写っているストリート写真です。濡れたアスファルトの反射とタクシーのブレは両方とも決まっています。Nano Banana 2 の看板は実在の店舗と紙一重なほど具体的なので、商用で公開するなら注意したい点です。
9. 人物の編集:顔を保つ
参照画像:第1問の Seedream の人物写真を、両モデルに送りました。
プロンプト:Add round tortoiseshell glasses and a mustard yellow knit scarf. Keep her face, expression, hair, lighting and framing exactly the same.

同じ人物だと分かり、頼んだものを身に着けているという意味では、どちらの編集も成功です。元画像の肌のディテールにより忠実なのは Seedream です。Nano Banana 2 は、誰も頼んでいない軽い美肌フィルターをかけました。
10. 商品の編集:それ以外は全部そのまま
参照画像:第3問の Nano Banana 2 のイヤホンケースを、両モデルに送りました。
プロンプト:Change the earbuds case color to matte olive green. Keep everything else identical, including the shadow and reflections.

Nano Banana 2 の編集の評判が裏付けられる1問です。2枚をパラパラ漫画のように重ねると、Nano Banana 2 のペアは完璧な色替えです。Seedream が作ったのは同じ物体の新しい商品写真で、しかも 2K です。それ自体は見事ですが、「keep everything else identical」の意味はそれではありません。

採点表
| 問 | 見たもの | Seedream 5.0 Lite | Nano Banana 2 |
|---|---|---|---|
| 1 人物 | 写実性、フレーミング | 「クローズアップ」に従う | 写真に見える |
| 2 文字 | 綴り、レイアウト | 正確、画面いっぱい | 正確、額装ポスター |
| 3 商品 | 白背景、質感 | 白背景、物体が弱い | グレー背景、物体に説得力 |
| 4 配置 | 左右、3鉢 | 全条件クリア | 3鉢のはずが6鉢 |
| 5 イラスト | スタイル | 余白のパステル | 密度の高い描き込み |
| 6 数え上げ | ちょうど5個 | 7個 | 6個 |
| 7 シネマティック | フレア、粒子 | 映画のスチール | HDR 写真 |
| 8 ストリート | 主役の強調 | 広い街並み | エディトリアルの主役 |
| 9 人物編集 | 同一性、ディテール | 肌の質感を保持 | 肌を滑らかに |
| 10 商品編集 | 構図の忠実度 | シーンを描き直す | ピクセル単位の色替え |
| 解像度 | 既定の出力 | 2048×2048 | 1024×1024 |
集計の仕方は好みに任せます。私たちの読みは、点数は引き分けで強みは正反対です。ルーティングの判断材料としては、いちばん使える種類の結果です。
どちらを選ぶべきか
**プロンプトが仕様書なら、Seedream 5.0 Lite。**文字入りのポスター、個数を指定したレイアウト、依頼主が条件を書き出した案件全般です。字義通りの指示に従う頻度が高く、同じ9クレジットで 2K のファイルが手に入ります。印刷に回したり切り抜いたりした瞬間、この差が効いてきます。
**プロンプトが写真なら、Nano Banana 2。**人物、プレゼン資料用の商品写真、ストリートやライフスタイルの画像です。写実性を見た3問すべてで、より信じられる写真を出しました。色替えや、画面の残りを動かしてはいけない小さな編集も、このモデルの仕事です。
**正確な個数は、どちらにも頼らないでください。**候補を3枚生成して選ぶか、少なめの個数で頼んでから2回目の編集で足してください。
Vidney では両モデルを9クレジットのまま据え置き、既定値も変えません。私たち側のコスト差は 0.1 セント以内なので、他のプラットフォームで見かける価格差は相手のルーティングを反映したもので、モデルの差ではありません。どちらも同じ AI画像ジェネレーター のワークベンチから動き、上の編集問は 画像から画像 モードで参照画像を添付して行いました。
測定方法と限界
- 1プロンプトにつき1回、引き直しなし。別のシードなら個々の問の結果はひっくり返るかもしれませんが、全体のパターンが変わる可能性は低いです。
- 既定パラメータのみ。アスペクト比 1:1、解像度の上書きなし、ネガティブプロンプトなし、シード指定なし。利用者がプロンプトを打って生成ボタンを押したときに手にするものを測りました。
- 両モデルとも、各ベンダーのプレイグラウンドではなく、本番で提供しているルートを通して呼び出しました。ルートとプロバイダー側のモデル ID は条件の表にあります。
- 時間は、私たちの送信からダウンロード完了までのエンドツーエンドで、プロバイダーのキューとポーリングの粒度を含みます。
- コストは、この2ルートについて私たちのルーティング表にある1枚あたりの数値で、以前のベースライン測定時のプロバイダー請求書に照らして校正したものです。今日の20枚を請求書と1行ずつ突き合わせてはいません。この価格帯では、丸め誤差の方がこれまで見たどのずれよりも大きいからです。
- 掲載画像は、並べて表示するためのリサイズ以外は無編集です。原画は 2048×2048(Seedream)と 1024×1024(Nano Banana 2)です。